25.抗がん剤・分子標的薬

パージェタ(ペルツズマブ)の主な副作用と特徴、効果について

更新日:

パージェタ(ペルツズマブ)の主な副作用と特徴

・一般名:ペルツズマブ
・商品名:パージェタ
・投与経路:点滴静注
・血管外漏出による皮膚障害のリスク:低
・催吐リスク:低

<特徴>

作用機序:HER2細胞外ドメインⅡに結合し、主にHER2/HER3ヘテロダイマー形成を阻害することによってシグナル伝達を抑制する。
代謝経路:95%(抗原認識部位の一部以外)がヒトIgG1と同一である。ヒトIgG1と同様に体内でペプチドやアミノ酸に代謝されると推定される。

<代表的なレジメン>

HER2陽性の手術不能または再発乳がん:パージェタ+トラスツズマブ+ドセタキセル併用療法
※パージェタの国内における承認用法は「トラスツズマブと他の抗悪性腫瘍薬との併用」のみ。
※併用する抗悪性腫瘍薬として有効性が明らかとなっているのはドセタキセルのみである。

・使用時の注意点

投与方法:点滴静注。他の薬剤との混注は避ける
投与量:初回投与時は840mgを、2回目以降は420mgを3週間間隔で投与
投与量の調整が必要な場合:何らかの理由により予定された投与が遅れた場合、前回投与日から6週間未満のときには420mgを、6週間以上のときには改めて初回投与量の840mgを投与し、次回以降は420mgを3週間間隔で投与することが望ましい。
※投与が遅れる理由として、副作用や患者都合による治療スケジュール変更などがある。
投与速度:初回投与時は60分かけて点滴静注。初回投与の忍容性が良好であれば、2日目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
慎重投与:アントラサイクリン系薬剤投与歴、胸部放射線治療歴、うっ血性心不全もしくは治療を要する重篤な不整脈、冠動脈疾患(既往歴を含む)、左室駆出率低下など

・重大な副作用

インフュージョンリアクション
好中球減少
心障害
間質性肺炎

・その他注意が必要な副作用

下痢
発疹

※原則的に「パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル併用療法」で使用されるため、併用薬に関連した副作用が発生する。

・投与に関するポイント

初回点滴静注開始より24時間以内は、インフュージョンリアクションが出現しやすい。好中球減少・心障害・脱毛など、併用薬に関連した副作用も出現するため、それらの副作用についても確認しておく。

パージェタ+ハーセプチン+ドセタキセル併用療法の1回投与分の薬剤費自己負担額は、体重50kg、身長160cm程度の患者で約123000円となる(3割負担の場合)。高額な治療であるため、治療開始前に高額療養費制度などの確認をしておく。

・・・

以上、パージェタ(ペルツズマブ)の情報でした。

 

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