25.抗がん剤・分子標的薬

ナベルビン(ビノレルビン)の主な副作用と特徴、効果について

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ナベルビン(ビノレルビン)の主な副作用と特徴

・一般名:ビノレルビン酒石酸塩
・商品名:ナベルビン、ロゼウス
・投与経路:点滴静注
・血管外漏出による皮膚障害のリスク:高
・催吐リスク:最小

<特徴>

作用機序:細胞の有糸分裂の中期において紡錘体を形成している微小管のチュブリンに選択的に作用し、その重合を阻害することにより抗腫瘍効果を示す。
※ビンカアルカロイド中もっとも脂溶性が高く、肺組織への薬剤の移行が良好。
代謝経路:肝代謝、大部分は糞便中に排泄。

<代表的なレジメン

手術不能もしくは再発乳がん:単剤投与
非小細胞肺がん:CDDP+VNR(VNR単独および併用)療法
・使用時の注意点

投与方法:点滴静注。髄腔内には投与しない。他の薬剤と混合しないよう注意(ビノレルビンが析出する恐れがある)
投与量:通常1回20~25mg/m2で、1回最高用量は25mg/m2とする。
用量規制因子:白血球減少(好中球減少)
投与速度:血管炎・静脈炎を予防するため、投与開始後10分以内で終了し、投与後は補液により管内の薬液を十分に洗い流すことが望ましい。
慎重投与:強い便秘傾向、心・肝・腎機能障害、感染症、間質性肺炎など。

・重大な副作用

骨髄抑制(特に白血球減少による易感染)

・その他注意が必要な副作用

神経毒性(末梢神経障害)
便秘・イレウス
静脈炎・血管痛

・投与に関するポイント

血管外漏出が生じないよう、投与中の穿刺部の安静保持と観察が必要。疼痛・発赤などの異常を感じたら、すみやかに報告する。好中球の低下に伴う感染リスクがある。症状出現時には速やかに医師に連絡する。

ビノレルビンは強い血管刺激性をもつ。pH3.3~3.8で酸性であること(人間の血液のpHは 7.35~7.45。酸性になるほど血管障害性が強い)からも、血管痛が起こりやすい。

ビノレルビンによる血管痛・静脈炎予防の1方法として、関節に近い橈側皮静脈や肘正中皮静脈など、血流が良く太い静脈からの投与を検討することもある。

・・・

以上、ナベルビン(ビノレルビン)の情報でした。

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本村ユウジ

「がんの研究と、患者さんのサポート」を2008年から続けています。現在まで、3,000名を超えるがん患者さんやご家族をサポートしてきました。詳しいプロフィールはこちら。

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