07.乳がん

乳がんで用いられる「Ki67」とは?

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人間の身体を構成する大部分の細胞は、絶えず死んだり生まれたりして新陳代謝を行っています。細胞が増殖し分裂するためには、細胞周期と言って、まず細胞の設計図であるDNAが複製されなければなりません。がんはこの細胞周期が暴走して、DNAが無秩序に複製されて細胞が増殖している状態にあります。

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Ki67(キー67と呼びます)は、ドイツのキール大学で発見された細胞周期の程度を表す以前から知られていた指標です。近年、乳がんでは、このKi67を効果予測因子として評価する研究に注目が集まっています。

抗Ki67抗体でがん細胞を染めると細胞の核が染まります。たとえば、1000個のがん細胞の内、何個染まっているのか調べて百分率で表します。その結果、Ki67が20%未満であれば、増殖の速度が遅く、抗がん剤が効きにくいタイプの乳がんであることが報告されました。

いっぽう、薬物療法の前と後でKi67の値が大きく低下するタイプの乳がんでは、腫瘍が著しく縮小し、生命予後が良好であったという報告もあります。

しかし、Ki67の数え方や、効果を予測する上で何%のKi67陽性が重要なのか、どの薬物療法で効果予測因子となりうるのか、不明な点が多く、現時点では研究段階にあると言えます。

以上、乳がんで使われる数値についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。

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本村ユウジ
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