09.子宮体がん

子宮体がんステージ4期の治療法と化学療法

更新日:

hospi77422

子宮体がんが小骨盤腔を越え、膀胱や腸粘膜に浸潤、また腹腔内や鼠径リンパ節に転移、あるいは遠隔臓器に転移した「ステージ4期」は、基本的に摘出手術はできません。そのため転移の進行具合や、患者さんの状態によって、以下のような治療法のうち、最善なものを選択するのが一般的です。

1.化学療法単独(効果があれば手術)

2.単純子宮全摘出術(姑息的手術)+両側付属器(卵巣と卵管)摘出術+化学療法

3.単純子宮全摘出術(姑息的手術)+両側付属器摘出術+放射線療法

4.単純子宮全摘出術(姑息的手術)+両側付属器摘出術+ホルモン療法、緩和療法

5.放射線療法単独
「2」の単純子宮全摘出術に、抗がん剤による化学療法を加える治療は、日本で主に行われています。がんはすでに小骨盤腔を越え、遠隔臓器などに転移しているため、手術でこれらをすべて摘出するのは不可能です。

そこで原発巣のある子宮を摘除し、がんの量を減らしたのちに、抗がん剤による治療を進めるものです。一時的に症状を改善するための手術を「姑息的手術※」といい、その意味で単純子宮全摘出術を行います。

※姑息的手術とは、がんの根治(目に見えるがんを取り除くこと)を目指したものではなく、状態の改善、症状の緩和を目指した手術です。

「3」は、単純子宮全摘出術に、放射線療法を加える治療です。欧米では、日本と比べて放射線療法(放射線量やスケジュールなど)が異なり、放射線に対する拒否感が強くないので、多く行われています。

「4」は同様に単純子宮全摘出術に、ホルモン療法あるいは緩和療法を加える治療です。ホルモンの影響を受ける子宮体がんは、黄体ホルモン療法が治療として選ばれることもあります。緩和療法は鎮痛剤などを処方して苦痛の軽減をめざす治療です。

以上、子宮体がんの手術についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。

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本村ユウジ
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