12.甲状腺がん

甲状腺腫瘍・がんの検査と診断方法とは

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甲状腺腫瘍・がんの検査と診断方法

結節性甲状腺腫のしこりは、ほとんどの場合、良性の「腺腫」「腺腫様甲状腺腫」「嚢胞」のいずれかです。「悪性の甲状腺がん」は、結節性甲状腺腫全体の5%程度です。

このところ、集団検診(乳房検診や人間ドックなどで、頸部の超音波(エコー)検査が進み、甲状腺のしこりが発見される率が急速に上がっています。そこで、「要精密検査」と診断されて、甲状腺の専門病院や病院の内分泌科を受診する、というケースが増えています。

腫瘍(しこり)が発見され、精密検査が必要といわれると、どうしても悪性のがんを心配し、不安に感じる人も多いようです。しかし、甲状腺腫瘍は大部分が良性のものですし、悪性の場合でも、甲状腺がんのほとんどは、おとなしいタイプのものです。

まずはどんな性質のしこりなのか、専門医の診断を受けることが大切です。

■触診でわかる良性と悪性の違い

甲状腺は皮膚のすぐ下にあるため、腫瘍がある程度大きくなると、慣れた医師が触診するだけで、おおよその診断ができます。

一般的に良性腫瘍は表面がツルツルしていてやわらかく、指で触ると、くりくりと動きます。一方、がんはかたく、表面がデコボコとしており、周りの組織と癒着していますので、指で押してもよく動きません。

しかし例外もあり、良性か悪性かの判断は、触診だけでは難しいことも少なくありません。そこで次のような検査をします。

■超音波(エコー)検査

結節性甲状腺腫の場合、必要なのは超音波(エコー)検査です。これで、しこりの性質をくわしく知ることができますし、指で触れないような小さなしこりも映し出すことができます。

検査では最初に、しこりがあるかないか、ある場合には、しこりが1つか複数なのかを調べます。次に、しこりの形などをみます。しこりが整った形をしていて、しこりでない他の組織との境界もなめらかではっきり映るものは、良性腫瘍です。

逆に、しこりでない部分との境界が不明瞭でギザギザしているのは、がんのケースです。
がんのしこりは、中に石灰化したカルシウムの沈着を見ることもあります。超音波(エコー)検査では、しこりが良性か悪性かを、かなり正確に知ることができます。そのうえで、くわしい細胞検査が必要かどうかを判断します。

超音波(エコー)検査の優れている点は、X線を使わないですむこと、痛みがまったくないことなどです。繰り返し何回行っても、体に害がありません。

なお、甲状腺の超音波(エコー)検査には、専用の探触子(甲状腺を触るために超音波装置につける部品)と画像を見るために経験を積んだ専門医が必要です。

■細胞のくわしい判定をする穿刺吸引細胞診

しこりに直接、注射針よりも細い針を刺して、注射器で吸引して細胞をとります。とった細胞は病理医が顕微鏡で調べ、良性か悪性かの判定をします。麻酔をしなくても十分に可能な方法で、安全なうえに、副作用はほとんどありません。

■超音波(エコー)下細胞診

しこりが小さくて、触ってもわからないような場合に、超音波(エコー)でしこりを確かめながら、細胞診の針を刺して吸引する検査です。しこりの中に細胞診の針が確実に入っていることがわかり、細胞採取にほとんど失敗がありません。2~3mmレベルの微小ながんも確実に診断できます。

■その他の検査

結節性甲状腺腫の多くは、甲状腺の機能は正常です。しかし、しこりが甲状腺機能性結節(プランマー病(しこりが過剰に甲状腺ホルモンを産生する病気)など)のものかどうかを正確に知るために、血液検査で甲状腺ホルモンの濃度を測定することがあります。

また、手術をする場合は、その前にしこりの広がりをみるためにCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像診断)、血管造影、気管支ファイバースコープ、食道透視、食道ファイバースコープなどの検査が必要になることもあります。

以上、甲状腺腫瘍の検査法についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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