07.乳がん

乳がんが再発したら?~乳がん再発時の治療法とは~

乳がん再発時の治療法

乳がんが再発した場合は、基本的には手術・放射線などの局所療法は行われず、抗がん剤などを使った薬物療法が中心となります。

再発=初回の治療で切除した腫瘍以外にがんの範囲が広がっているため、乳房を中心とした全身への対応が必要なためです。

薬は初期治療同様、がんの「サブタイプ(乳がんの特徴)」に合わせて選びますが、初期治療の経過や初期治療からの時間などをふまえ、検査・治療計画を再度立てます。

再発・転移病巣の組織をとり、がんのサブタイプを改めて調べることも有効です。HER2は変わらないとされますが、ホルモン受容体は陰性化する可能性があるからです。

■乳がん再発時の薬物療法の流れ

再発時、病院で行う治療の目的は、再発・転移に伴う症状の緩和と症状発現の予防、生存期間の延長という3つになります。

このため、基本的にはなるべく体にやさしい治療(副作用の少ない治療)から実施されるのが一般的です。

乳がん再発時の治療法
上記の流れのように、例えば「ホルモン受容体陽性」の人なら、ならホルモン療法から始め、一番目の薬が効かなくなったら二番目の薬、それも効かなくなったら三番目の薬というように進めます。

どれも効かなくなったら、抗がん剤治療という具合に、負担が少なく、効果の期待できる薬を順に使っていきます。もちろんこれまでの治療経過や患者の希望、QOLを考慮して変更することも多々あります。

■乳がん再発・転移の治療で使われる主な薬

【ホルモン療法】

閉経前 閉経後
第一次 ・抗エストロケン剤(タモキシフェン)+LH-RHアゴニスト製剤
・アロマターゼ阻害剤(アナストロゾール)+LH-RHアゴニスト製剤
・アロマターゼ阻害剤→抗工ストロゲン剤
(タモキシフェンまたはフルベストラント)
・アロマターゼ阻害剤く+フルベストラント>
第二次 ・アロマターゼ阻害剤+LH-RHアゴニスト製剤
・抗工ストロケン剤(タモキシフェン)+LH-RHアゴニスト製剤
第三次 ・プロゲステロン製剤(ヒスロン) ・プロゲステロン製剤(ヒスロン)
第四次 ・エチニルエストラジオール(プロセキソール)

 

【抗HER2療法(分子標的薬)】

第一次 トラスツズマブ(ハーセプチン)+ペルツズマブ(パージェタ)+抗がん剤
第二次 ・トラスツズマブ(ハーセプチン)+抗がん剤
・ラパチニブ(タイケルブ)+カペシタビン(ゼローダ)
・トラスツズマブ(ハーセプチン)+ラパチニブ(タイケルブ)
・トラスツズマブ(ハーセプチン)
・ラパチニブ(タイケルブ)
第三次 ・トラスツズマブ(ハーセプチン)やラパチニブ(タイケルブ)による治療の継続
・第一次、第二次で用いていない抗がん剤による化学療法

 

【抗がん剤】

第一次 ・アンスラサイクリンまたはタキサンを含む治療
く+ベバシズマブ(アバスチン)>
第二次 ・アンスラサイクリンまたはタキサンを含む治療
く+ベバシズマブ(アバスチン)>
(第一次で使用されなかったどちらかの薬剤を含む治療)
第三次 ・カペシタビン(ゼローダ)・ゲムシタビン(ジェムザール)
・ビノレルビン(ナベルビン)・イリノテカン(カンプトなど)
・テガフール、ギメラシル、オテラシルカリウム(TS-1)
・エリブリン(ハラヴェン)

 

 

以上、乳がん再発時・転移時の治療法についての解説でした。

私がサポートしている患者さんへもセカンド・オピニオンを薦めることがありますが、多くの医師は専門領域のことしか答えられない傾向があります。

「どのようにして乳がんと闘うのか」については総合的に考えなくてはなりません。詳しくはこちらのガイドブックで。

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