07.乳がん

乳がんかどうかを調べるには

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乳がんかどうかを調べる

乳がんではないかと疑われるようなしこりや石灰化(カルシウムが乳腺中に沈着すること。乳がんの中には石灰化を起こすものがあり、マンモグラフィ上で早期発見できることもある)が見つかると、主に3つのステップで検査が行われます。

ステップ1は「乳がんであるかどうかを確かめる検査」で、その結果、もし乳がんであるとの確定診断がつけば、ステップ2の「乳がんの大きさや広がりを調べる検査」が行われます。さらに疑いがあれば、ステップ3として骨転移や肺転移など「他の臓器への転移の有無を調べる検査」が行われます。

これらの検査は、がんの情報をできる限り多く集め、適切な治療方針を立てるためのものです。乳がんの検査は基本的には入院の必要はなく、通院で受けることが可能です。

なお、乳がんは必ずしもしっかりとした塊のしこりであるとは限りません。また、しこりを感じる原因としては、乳がん以外にも良性腫瘍、乳腺症、皮下脂肪の塊、皮層腫瘍などがあります。乳がんと一部の良性腫瘍以外は治療の必要はほとんどありません。

また、良性のしこりがある日突然、悪性に変化することもありません.このようなことを踏まえ、疑いがある場合には、きちんと検査を受け、乳がんか否かを見極めることが大切です。

■ステップ1.乳がんであるかどうかを確かめる検査

乳がん検診などで視触診とマンモグラフィ、超音波(エコー)による画像検査を受けた結果、乳がんではないかと疑われるしこりや石灰化が見つかれば、その部位の細胞や組織を実際に採取して、顕微鏡で見る「病理学的検査」を行い、本当に乳がんなのか、それとも乳がんでないのか確定診断をつけます。

細胞や組織を採取する方法はいくつかありますが、細胞診では、細い針をしこりに刺して細胞を吸い取る方法がよく行われます。

組織診は、やや太めの針を刺し組織の一部を切り取る針生検と、組織を吸引するマンモトーム、あるいはバコラという2つの方法があります。どちらの方法も、最近ではマンモグラフィや超音波で画像を確認しながら行うことが多くなっています。

細胞診で悪性の可能性が高いとわかることもありますが、その場合でも組織診を受けることが必要です。組織診は確定診断のためだけでなく、がんの性格など治療方針を立てる上で重要な情報を得るために、必須の検査となっているからです。

針生検もマンモトームも、局所麻酔で痛みをおさえて行われます。針を刺すことで、がん細胞が広がるようなことはまずありませんのでこの点の心配は不要です。

針生検やマンモトーム生検による組織診の結果、良性ではあるけれど、今後大きくなる可能性がある腫瘍が見つかる場合があります。

または、良性の石灰化と思われるけれども、数が増えたり、形が変化する可能性がないか念のためにチェックするという意味で、医師から「半年後にまた調べましょう」と言われることがあります。それが「経過観察」という状態です。

■ステップ2.乳がんの大きさや広がりを調べる検査

乳がんの診断がつくと、その大きさや広がり、乳房内に点在する小さながんの有無、腋窩リンパ節(わきの下のリンパ節)転移の有無などを調べるため、マンモグラフィ、超音波、CTあるいはMRIの画像検査が行われます。

これらの検査結果によって、がんを取り残しなく完全に切除できるように手術の切除範囲を決定します。しこりが大きい場合やがんが広がっている場合には、手術前に薬物療法を行うことが提案されることもあります。

最近では、検査の精度を上げ、がんの広がりなどをより正確にとらえるため、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)、造影剤を用いた超音波やMRIなど従来の手法に新しい技術を取り入れた検査も行われるようになってきています。

腋窩リンパ節は、主に超音波とCTによって調べます。リンパ節転移をすべてみつけることができるわけではありませんが、腫れているリンパ節をみつけることは可能であり、他の臓器への転移の有無を予測するためにも重要な検査となります。

ステップ1の組織診に用いた標本をさらに調べることで、悪性度など、がんの性格をくわしく知ることもできます(最終的な診断は、手術後の病理検査によってつけられます)。
最近では、針生検やマンモトーム生検の標本からかなりの情報が得られるようになっており、治療方針の決定に役立てられています。

■ステップ3.他の臓器への転移の有無を調べる検査

乳がんは骨や肺、肝臓に転移しやすいため、これらの臓器への転移が疑われる場合にはCTやMRI、骨シンチグラフィ、胸部X線、腹部超音波などの検査が行われます。

もし転移がみつかれば、薬物療法を中心に治療が進められることになります。

実際には、乳がんと診断がつくと同時に、遠隔転移がみつかる可能性は低く、これらの検査を行うのは必要なときのみです。

以上が乳がんを調べるための検査の流れですが、まとめとしては最低限、次の5つの事項を確認する必要があるということです。

・しこりや石灰化は本当にがんなのか
・がんの病変は乳房のどこに、いくつあるのか
・がんが乳管内にとどまっている「非浸潤がん」か、基底膜を破って外に出ている「浸潤がん」か
・がんはリンパ節に広がっているか
・がんが乳房以外の臓器に広がっているか

以上、乳がんの検査についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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