07.乳がん

乳がんのセカンドオピニオンを受ける前の注意点

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hospi77422

セカンド・オピニオンというと、最初にかかった医師に不満や不信感があるときに病院や医師を変えることだと思いがちですが、それは違います。

漠然とより良い医療を求めて、あるいは望みどおりの診断を求めて病院を次々に変えることを「ドクターショッピング」といいますが、それを続けても納得のいく治療選びをすることはできません。

セカンド・オピニオンを受ける際にまず重要なのはファースト・オピニオン、つまり主治医に提示された治療の内容を正しく理解することが大切です。ただ何となくセカンド・オピニオンを受けて、「主治医の勧める治療はAだったが、別の医師はBだった」ということがわかっても、治療法を選ぶ手助けにはなりません。

セカンド・オピニオンの後は、その結果を主治医に知らせて再度アドバイスを受けるのが基本で、そのほうが、より多くの情報を得ることができます。ただし、あとで診てもらった医師のほうが、情報が多く診断しやすいなどの理由で、印象がよくなる傾向があるので、簡単に「こちらがよい」と評価し、転院を決めてしまわないように注意したほうがよいです。

■セカンド・オピニオンには主治医の協力も必要

セカンド・オピニオンは広く知られるようになっているので、「念のためほかの先生の話も聞いてみたいのですが…」とはっきり告げれば、理解が得られることが多いですが、中には不機嫌になる医師もいます(そういう医師はよい医師とはいえません)。

不機嫌になったとしても、紹介状や検査結果の資料は必要なので、依頼して用意してもらいましょう。これらを受け取るのは患者の権利です。

主治医に隠し、何も持たずに次の病院へ行くと、すべての検査を最初からやり直すことになり、時間とお金のムダになるだけでなく、体への負担も大きくなります。「セカンド・オピニオンは患者の権利であり、患者のためにある」と理解して遠慮せずに申し出ましょう。

■主治医とはタイプが異なる専門医に話を聞く

セカンド・オピニオンを受けると決めたら、医師を探さなければなりません。第一の候補は、がん専門病院、がん治療の実績が豊富な病院です。専門病院ではセカンド・オピニオンをを受け付けていることが多く、専門外来の設置も進んでいるので、積極的に問い合わせてみましょう。

また各治療の専門医を探すのも良い方法です.手術なら乳腺専門の外科医、放射線療法なら放射線治療の專門医、薬物療法なら腫瘍内科医、といった具合です。

放射線治療の専門医については、日本放射線腫瘍学会のサイトで認定医・認定施設を調べることが可能で、化学療法に関しても、日本臨床腫瘍学会と日本癌治療学会でそれぞれ認定制度がスタートし、公開されています。

事前に治療方針を調べ、主治医とは異なる考え方の医師を選ぶことも大切です。インターネットなどを利用して、経歴や治療方針を調べてみましょう。

系列の病院である、同じ経歴を持っているなど、主治医とつながりが深いと思われる医師も、同様の治療方針が出されたり、客観的な意見が聞けない可能性があるので、なるべく避けたほうがよいでしょう。

セカンドンに積極的な病院・医師を紹介したり、セカンド・オピニオン相談を受け付けるサイトや、有料で相談や紹介を行うサービスも増えています。

実際に診察を受けるのが基本ですが、地方に住んでいる、体の調子が良くないなど、病院へ行けない事情があれば、電話相談やメール相談を上手に利用してみましょう。

■いつ、セカンド・オピニオンを受けるか

乳がんの治療では、手術法として乳房温存手術か乳房切除術かがひとつの大きなポイントであり、そのためにセカンド・オピニオンを受けるケースが多いようです。

しかし、乳がんの場合、早期発見であっても薬物療法や放射線療法を検討することが多いので、治療の各ステップで、セカンド・オピニオンを検討することもあります。

迷ったとき、ほかの医師の話を聞いてみたいと思ったときがそのタイミングだといえます。セカンド・オピニオンは治療の途中でもいつでも、受けることが可能です。

■1.治療スタート前のセカンド・オピニオン

乳がんと診断されると、主治医からがんがどんな状態にあるか、今後どのように治療が進められるのか、といったことについて説明があります。

この段階ではまず、乳がんの診断そのものや、がんの性質や広がり、転移の有無などについて、主治医の見立てに疑問はないか、他の医師の意見を聞く必要はないかどうかを考えてみることがポイントになります。

次に、全体の治療方針や手術に関して、セカンド・オピニオンを検討します。手術については「温存か全切除(全摘)か」「腋窩リンパ節郭渭をするかどうか」「全切除(全摘)後、乳房再建術を受けるかどうか」などがポイントです。

術前薬物療法により、しこりを小さくして温存手術を行うことも、最近はよく行われています。

■2.手術後のセカンド・オピニオン

あまり行われていないのが、手術後のセカンド・オピニオンです。手術を受けると、その病院でそのまま治療を受けるのが当たり前のように感じてしまい「ほかの医師の意見を聞いてみよう」という気持ちも失せてしまいがちなのがその理由です。しかし、がんには再発の可能性があるので、術後療法が提案されることが多いのです。それについて疑問や不安があれば、セカンド・オピニオンを受けてもよいといえます。

術後療法は、手術後の病理検査の結果によって方針が決まります。ここで大きな問題となるのが、手術を行う医師は外科医であるということです。術後療法は放射線療法や薬物療法なので、放射線なら放射線科医、抗がん剤なら腫瘍内科医というように、それぞれの専門家の意見を聞くと参考になります。

■3.再発、進行したときのセカンド・オピニオン

がんが見つかった時点ですでにかなり進行していた場合や、がんが再発した場合には、非常にきびしい選択を迫られることも多く、状態も個人差が大きいため、セカンド・オピニオンが重要な意味を持ってきます。

再発や進行がんに対しては、一般の病院では行っていないような新しい治療法を熱心に進めている医師もいます。新しい治療にトライしてがんと闘うか、がんと共存して延命を図る治療を選ぶか、あるいは症状を和らげる治療のみにするか。

答えを見つけるためには、複数の医師の意見を聞いてみることも重要な要素です。

以上、乳がんのセカンド・オピニオンについての解説でした。

私がサポートしている患者さんへもセカンド・オピニオンを薦めることがありますが、多くの医師は専門領域のことしか答えられない傾向があります。

「どのようにして乳がんと闘うのか」については総合的に考えなくてはなりません。詳しくはこちらのガイドブックで。

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