17.膵臓がん

膵臓がんの手術後に見られる合併症や後遺症とは

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膵臓がんの手術後に見られる合併症や後遺症

膵臓がんの切除手術には様々な合併症がありますが、直接的なものではない合併症や後遺症、関連して起きる疾患があります。

■肺炎

肺炎に関しては、気道内挿管や吸入麻酔の影響で痰がたまりやすい状況になります。加えて、術後の創痛(手術でおなかを切った傷の痛み)のため咳や深呼吸ができず痰の排出が難しくなり、無気肺から肺炎が発症します。

■腸閉塞、血栓症

腸閉塞や血栓症も同様で、術後に長く横たわることが腸管の癒着や運動低下、静脈内の血栓形成の原因となります。

腸閉塞や血栓症を予防するためには、からだをよく動かすことが最も重要です。なるべく早期に離床し、臥床しているときでも左右にからだを動かしたり、足の曲げ伸ばしを行ったり、という動作が重要です。

また、硬膜外麻酔や鎮痛剤による痛みのコントロールもこれらの予防のために重要となります。

■膵臓切除後に見られる後遣症

・糖尿病

膵臓ではインスリンというホルモンをつくっています。インスリンは血糖値を下げるただ1つのホルモンです。このインスリンの分泌量が減ることによって、糖尿病になることがあります。そのため、大量に膵臓を切除すると術後に糖尿病になることがあります。

手術前からすでに糖尿病であった患者さんは術後に糖尿病が進行し、インスリン注射が必要になる場合があります。また、膵全摘術を行った患者さんは、インスリン自己注射が必須になります。

・胆管炎

胆管と空腸の吻合部が狭くなり胆汁うっ滞が起こったり、腸液が胆管内に逆流すると胆管炎が発生することがあります。腸液逆流の場合は抗生剤投与で治療しますが、吻合部狭窄の場合は吻合部を拡張させる処置が必要になることがあります。

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