24.放射線治療

がんに放射線治療が効くメカニズム

がんに放射線治療が効くメカニズム

人間のからだを作っている細胞は、遺伝情報の担い手である「DNA」を複製しながら分裂・増殖し、古い細胞といれかわります。正常細胞でもがん細胞でも、この原四はおなじですが、正常細胞の分裂回数には限度があるのにたいして、がん細胞が無限に分裂するところがちがいます。

ところで、からだのなかにはいった放射線は、通りすぎる途中でぶつかった細胞のDNAの電子をはじきとばして傷つけます。すると細胞はもう分裂することができません。そして、このDNAを傷つける作用は、分裂のはげしいがん細胞にぶつかったときほど効果を発揮します。

正常細胞はがん細胞ほどはげしく分裂しないので、そんなに大きなダメージを受けませんし、バラバラのがん細胞とちがってダメージを修復する能力をもっています。しかし正常細胞も、まったくダメージを受けないわけではありません。

このダメージを防ぐため、たいてい2グレイという単位を基準にして、何回にもわけた照射がおこなわれます。2グレイというのは、正常細胞の回復に適切な線量だとされることによっており、1日に2グレイを36日くり返せば、72グレイを照射したことになります。

現在のところ、1週間のうちの月曜日から金曜日まで2グレイずつ照射し、土日は休むことになっていますので、1週間に10グレイずつ照射されます。放射線治療の役割は、原発巣の治療だけでなく再発を防ぐことにあり、さらには転移・再発した箇所の治療にも使われます。

■骨転移などの症状の緩和に使われる放射線

とくにがんが骨に転移すると、骨が溶けるか新しい骨ができるかして、はげしい痛みを引きおこし、骨折のリスクが高くなります。こんなときに転移箇所に放射線をあてると、原型に近いかたちに修復されて痛みがなくなります。また痛みが再発すれば、再照射することもできます。

放射線はこのほか、転移した箇所の痛みやしびれをとる「緩和ケア」にも有効です。たとえば肺がんが広がって気管支が狭くなり、呼吸困難になった患者の患部を照射すると、会話ができるくらいらくになります。

また肺や子宮からの出血が見られ、組織がもろくなっていて手術ができないばあいでも、放射線が効果をあげることがあります。がん細胞は外部から侵入した異物でなく、がん細胞を攻撃する免疫細胞にも見わけにくい面があります。

もともと体内で発生した細胞でがん細胞は変わり身が早いことでも知られていますので、ますます見わけにくくなります。ところが放射線には、免疫細胞を助けてがん細胞を発見しやすくする働きがあります。つまり、放射線はがん細胞の目印になる「抗原」を示すのに役だつという側面もあります。

以上、放射線治療についての解説でした。

私がサポートしている患者さんでも放射線治療を受けている方は多くいます。手術に比べてダメージが少ないですが、再発のリスクや後遺障害のデメリットもあります。

がんと闘うためには総合的なアプローチが必要です。

詳細はガイドブックにまとめていますので、興味のある方は読んでみてください。
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