08.子宮頸がん

子宮頸がん、手術と放射線治療のどちらを選ぶべきか

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子宮がん放射線治療

子宮頸がんのタイプのなかで「扁平上皮がん」では手術と放射線治療の治療成績は同等です。そこで、手術を選ぶべきか、放射線治療を選ぶべきか悩むことになります。

■子宮頸がんにおける手術と放射線治療

・手術のメリットとデメリット

手術ではできるだけ広範囲にと考えられるのが基本ですが、それでも子宮頸がんの大きさが2~3cm程度であれば、「広汎子宮全摘術」を縮小した「縮小広汎子宮全摘術」が適応される可能性があります。また骨盤リンパ節郭清も縮小できることもあります。

手術のメリットは手術後の組織を検査することで病状を正確に判断できるため、手術後の補助的治療(再発のリスク因子を勘案して、ハイリスクなら術後化学療法を行う)をより合理的に行えることだといえます。

以前から問題であった術後の排尿障害は大きなデメリットだといえますが、骨盤神経を温存することで改善を図れる可能性があります。見えないリスクとしては手術の技量により、合併症、後遺症の程度や頻度が異なることです。

・放射線治療のメリットとデメリット

放射線治療のメリットは、高齢者(70歳以上)や手術に危険な合併症(心臓疾患、肝硬変、腎機能障害など)があっても、比較的安全に治療できることです。

また、後遺症や治療に伴う合併症は治療後数年は軽微なものが多いです。しかし5年、10年と長期を経て起きる後遺症もあります。

デメリットは、治療期間が長くなることです。Ⅰb1期で3cm未満の子宮頸がんだとすると、手術の場合は手術後4~5週間で社会復帰できますが、放射線治療の場合は照射の治療期間が7週間かかり、照射後4~5週間の回復期間が必要なため、社会復帰まで最短でも11~12週間を要します。

また、手術と違い組織を採取できないので詳細な情報を得ることができません。そのため再発のリスク因子の評価が難しく、補助的治療(放射線治療後の化学療法)を合理的に行うことが難しいとえいます。

■手術または放射線 治療それぞれのメリットとデメリットの整理

<手術:メリット>

・根治切除可能
・詳細で正確な診断
・若年者で卵巣温存可能
・治療期間が短い

<手術:デメリット>

・より進行例では後遺症が多い(神経因性膀胱、リンパ浮腫、リンパ膿瘍)
・手術法をマスターするまで長期の修練が必要

<放射線治療:メリット>

・高齢者や合併症のある場合でも比較的安全に治療可能
・手術不可能な進行例も治療可能

<放射線治療:デメリット>

・治療期間が長い
・時間の経過とともに深刻な後遺症(リンパ浮腫、放射線性直腸炎、膀胱炎)

以上、子宮頸がんの手術と放射線治療についての解説でした。

子宮がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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