31.民間療法の研究

プロポリスは癌に効果があるのか?客観的にわかりやすく解説します

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プロポリスとは、ミツバチが樹木の新芽や蕾および樹皮から採集した物質に、ミツバチ自身の分泌物、蜂ろうなどを混合してつくられた樹脂状の固形天然物です。

ロイヤルゼリーやハチミツなどと違って採取できる量は非常に少ない貴重品で、古くから民間薬、強壮剤として世界各地(特に欧米)で用いられてきました。

プロポリスは、厚生労働省研究班が行った調査では、アガリクスに次いで二番目に「がん患者さんが民間療法として採用する率が高かった健康食品」です。

がんに効く、効かない、など色んな話が出ていますが、信頼のおける研究結果ではどういった結論になっているのかみてみましょう。

プロポリスにあるとされている有効成分の報告

プロポリスの作用に関しては、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用などが知られていて、プロポリス抽出物は、酸化防止剤として食品添加物にも分類されています。

「機能性食品素材便覧」(薬事日報社が出している機能性食品をまとめた書籍)によると・・・

プロポリスは「薬として用いられた歴史は古く紀元前350年にさかのぼる。ギリシャ人は膿瘍に、アッシリア人は傷や腫瘍の治癒にプロポリスを用いていた。現在でも外用では、消毒や抗菌を主な目的に、経口では、結核などの各種感染症、十二指腸潰瘍などの消化器疾患に対して用いられ、免疫賦活効果も期待されている。しかし、外用以外の効果については科学的実証が十分ではない」と記載されています。

プロポリスにはどんな抗がん作用があるといわれているのか?

プロポリスの抗がん作用は世界的にも、日本国内でも注目度が高く、多くの研究が行われてきました。

その中で期待される有効成分として挙げられているのは、クレロダン系ジテルペン、カフェ酸フェネチル、アルテピリンCなどが知られています。しかし、その研究成果は、培養細胞や実験動物を用いた実験方法による報告がほとんどです。

がんへの効果に対するエビデンス、科学的な検証はされているか

プロポリスに関しては、がんに効果があるとの書籍や、インターネットなどの情報がたくさんありますが、人間に対する臨床試験という形で、プロポリスの効果はどこまで検証され証明されているのでしょうか。

「研究報告」はどんな機関や会社でも自由に報告することができますし、学会での発表も「発表だけ」ならどんな内容でも(ある程度限度はありますが)可能です。

重要な要素となるのは論文での報告ですが、論文は「どこに掲載されているものか」がとても重要です。

世界的な論文掲載機関といえるのは、アメリカ国立衛生研究所のアメリカ国立医学図書館(NLM)によるPubmed(パブメド)です。

さて、Pubmedでプロポリスの情報を検索すると1000件近い情報が出てきますが、がんとは関連のない別の病気に関する論文やがんに関する研究であっても、培養細胞や動物実験の研究結果が掲載された論文がほとんどです。

実際に「がん患者さんにプロポリスを摂取してもらって、その効果を臨床試験で確認している論文」はありませんでした。

しかし、副作用に関する報告が1つ掲載されています。これは後述します。

その他、Pubmedには掲載されていませんが、1つの臨床試験の結果がスロヴェニアで報告されています。

「化学療法中の小児がん患者40名 (試験群19名、平均6.7±5.3歳、スロヴェニア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、プロポリス0.38 g×2回/日を6ヶ月間、口腔粘膜に塗布したところ、口腔粘膜炎の発症率、持続期間、重症度に影響は認められなかった」というものです。

Pubmedに掲載されていたプロポリス摂取による副作用報告

2005年、台湾で報告された論文によると、患者は、胆管がんを患った59歳男性の方で、プロポリスを二週間摂取したところ腎臓の機能が悪化したため、プロポリスの摂取を中止しました。

そして、いったんは腎臓の機能は改善しましたが、その後再びプロポリスを摂取したところ、腎臓の機能が悪化したため、再度、摂取を中止して治療を行い腎臓の機能は正常値まで戻りました。

しかも、腎臓の機能が悪化した際、治療として血液透析を必要としました。

このことから、この論文の筆者らは腎臓の機能が悪化した原因は、プロポリスであることが強く疑われるとして、健康食品としてプロポリスを利用する際には注意が必要であることを強調しています。

その他、プロポリスによる健康被害

プロポリスを経口で摂取した場合、まれですがアレルギー反応や口内炎を引き起こすことがあります。これらは、ハチやハチミツなどに過敏な人に多いとされています。

さらに前述のとおりプロポリスを摂取したがん患者さんが、血液透析を必要とする急性腎障害を起こしたことが報告されています。

また、化粧品なども含めプロポリスを外用剤として用いた場合、接触性皮層炎を引き起こす場合があります。

また、プロポリスの安全性について、独立行政法人「国立健康・栄養研究所」のwebサイト内にあるデータベースには接触皮膚炎および全身の発疹、掻痒性皮疹などの報告があります。

まとめ

QOLに関して

プロポリスを摂取することによって、がん患者さんのQOL(生活の質)を改善することを人間を対象とした臨床試験で証明した報告は、現段階ではありません。

抗がん剤の副作用を軽減できるか

プロポリスを摂取することによって、手術、抗がん剤、放射線治療の副作用の軽減を人間の臨床試験で証明した報告は、現段階ではありません。

再発を予防したり、生存期間を延長したりするか

プロポリスを摂取することによって、再発を予防したり、生存期間を延長したりすることを人間の臨床試験で証明した報告は、現段階ではありません。

注意点

プロポリスを摂取することによる健康被害として、腎不全、皮虐炎などが報告されています。しかし、製品ごとに品質管理や安全性は異なるため、すべてのプロポリスでこれらの症状が起こるかどうかは不明です。

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