考え方

がんで死ぬということ

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andreas160578 / Pixabay

長く活動をしていると、人が亡くなるという状況に触れることになります。

サポート開始時にすでに末期がん、ということも少なくないからです。

生きるためにやるべきことはやるとして、同時に死を感じて覚悟せざるを得ない、という状況のとき、多くの人が知りたいと思うのは「死ぬとき、どうなるのか」です。

自分自身がどう変化していって最期にどんな状況になるのか知りたい。

看病している親がどんな最期を迎えるのか。苦しまないのか知りたい。

これはとても切実な思いです。

人の不安の根源は「分からない」からです。

死というこれ以上ない大きな出来事について「死とはこんな感じだよ」と教えてくれる体験者は誰もいません。

いませんが、他人の死に触れてきた人はたくさんいるので、様子を知っておきたい。様子を知って心の準備をしておきたい、と思うのは自然なことだと思います。

どんなアドバイスをしてきたのか

「死ぬ一週間前はどんな状況なのか?」「死ぬ直前はどうなのか?」

など、これまで様々な質問、ご相談を受けてきました。

このような質問をする方は、「よく痛みがひどいといわれるけど、実際はそんなに苦しくないんですよ」という回答を期待しています。

すべての経過がそうであれば、全員に「苦しまないですよ」と言えるのですが、実際にはそうでないケースもあります。

昔は、悪い状況をすべてリアルに伝えて「そんなことなら聞かなければよかった」と言われたこともあります。

人の気持ちを察してあげれない若輩の所業です。

ですので今は、その人の状況や「どこまで知りたいか」なども含めて確認して、ひとりひとりの状況に応じつつ、本当のことを伝える、というスタンスで回答しています。

この記事のように、状況が異なる不特定多数の人が読む文章では、あまり詳細に触れるべきではないと思っています。

経過が悪くない人を脅かすようなことを伝えたくないですし、経過が悪いであろう人に安易に「大丈夫ですよ」とも言いたくないからです。

ですので、実際のアドバイスはサポートを受けている人に対して、個別に丁寧に対応したいと思っています。

とはいえ、伝えたいことがあります

まず、ひとことに「がん」といっても、発生した部位によって経過はまったく違います。

頭頸部がんと肝臓がんでは、進行した状況ででてくる症状や苦痛の種類、それに対する医療行為も異なります。

一般論として例えば「肝臓がんによる肝不全の場合はこういう経過をたどる」ということはおよそ分かっていますので、担当医に確認すればより具体的な経過は教えてくれるでしょう。

インターネットで調べると医師が説明しているサイトなどもあります。

しかし、「余命宣告はよく外れる」ということがあるように、一般論と実際の経過は異なります。

およその予備知識を得るのはさほど難しいことではないですが、実際にはどう経過するか分からない、ということを理解しておくのが重要なポイントです。

想定外のことが起らないほうが稀ですので、「その都度状況に応じて判断する」という心構えをしておくことがとても大切です。

基礎的な知識を持ちつつ「すべて分かって準備することは不可能なので、その都度必要な対応をしていく」ということです。

何か変化があれば気づくように、簡単な体調面の記録(日記など)をつけておき、「なんか変だな」という状況があれば医師にすぐに報告して判断を仰ぎましょう。

そして、何よりも大事なことは、心を恐怖や死に支配されないようにすることです。

状況がどうなっても、体が変化しても、心の中だけは誰にも支配されない聖域です。

毎日、どの瞬間も「恐い、辛い」という気持ちが心を占めてしまうようになると、それは人生が恐怖や死に支配されているのと同じです。

「一般論は分かった。あと半分はその都度、医療として必要なことをやる」と決めてしまうことで、人生のやるべきことに意識を向けやすくなります。

恐怖を完全に心から拭い去ることなど誰にもできませんが、「病気に心まで奪われない」という気持ちはとても大切だと思っています。

たった1つの条件とは

本村ユウジ
こんにちは。がん治療専門アドバイザー、本村です。

私は10年間で4,300名のがん患者さんをサポートしてきました

がんは、とても厳しい病気です。

しかし、手の打ちようがない病気ではありません。

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